【甘酒】は酒粕同様に大ブームを起こしましたね。
健康に良い、ダイエットに最適とテレビで放映されたとたんにお店では甘酒や酒粕が品切れ状態になったくらいです。
今回は前回の酒粕に続き、甘酒についてお伝えします。
甘酒の種類

甘酒には2種類があります。
酒粕から作った「酒粕の甘酒」と米麹から作った「米麹の甘酒」になります。
どちらも呼び名は【甘酒】と言われています。
見た目でわかり易い違いは、甘酒の中に米粒の様な粒々があるのが「米麹の甘酒】です。
甘酒の持つ嬉しい効能
甘酒は「飲む点滴」とか「飲む美容液」などと言われるように嬉しい効能があります。
ですが、2種類ある甘酒でどっちが良いのかわかりませんよね。
そこで、この2種類の甘酒の持つ効能を個別に説明します。
酒粕の甘酒が持つ効能

酒粕を使った甘酒は、酒粕を水に溶かして砂糖を少し加え作られます。
不溶性食物繊維やビタミンB、タンパク質といった栄養成分が豊富に含まれていることが特徴です。
また、若干ではありますがアルコール分が含まれているのも酒粕甘酒の特徴です。
このアルコール分で注意する点をお伝えします。
市販されている酒粕甘酒のほとんどはアルコール分が1%未満でソフトドリンクとして販売されています。
注意が必要なのは、ご自分で酒粕から甘酒を作られる場合や販売店が独自で酒粕から作った甘酒です。
こちらは、アルコール分が加熱することで少し抜けますが多い物では5.5%程度あります。ビールと同程度のアルコール分があると言えます。
ですので、酒粕甘酒を多く飲んで車の運転は飲酒運転となってしまいますので注意してください。

話がちょっとそれましたが、酒粕甘酒の持つ効能についてお伝えします。
美白・美肌効果
酒粕甘酒には美白効果が期待できます。
酒粕甘酒に含まれるアルブチンや遊離リノール酸、スフィンゴ脂質は、シミやそばかすの元となるメラニン色素を生成するチロシナーゼという酵素の働きを妨げる作用をしてくれます。
また、酵素や良質なたんぱく質の原料となるアミノ酸も多く含んでおり、良質なタンパク質は健やかで美しいお肌の材料にもなります。
さらに、酒粕甘酒はビタミンB1、B2をはじめとする計8種類のビタミンB群を含んでいます。
このうちビタミンB1、B2、B6にはお肌のターンオーバーを正常化する作用があるため、新しい角質層の生成を促し、美肌を促進する効果が期待できます。
また、酒粕甘酒にはお肌の角質層で、肌の潤いを保つ働きを持つセラミド成分であるスフィンゴ脂質が含まれているため、お肌の保湿効果も見込めます。
便秘解消&肌荒れ改善
肌荒れやニキビへの改善も見られるかも
酒粕甘酒に含まれるレジスタントプロテインという、胃で分解されにくいタンパク質があり、食物繊維と同等、もしくはそれ以上の腸内改善効果があると考えられています。
また、酒粕甘酒には不溶性食物繊維も多く含まれているので、便秘解消及び腸内フローラ改善への効果が期待できます。
腸内環境が正常化されることで、肌荒れやニキビへの改善も見られるかもしれません。
高血圧、糖尿病など生活習慣病の予防
生活習慣病への効果も期待できます
先ほども出てきました、レジスタントプロテインには高血圧や糖尿病、動脈硬化といった生活習慣病への効果も期待できると考えられています。
また、酒粕甘酒には抗うつ作用があるセロトニンの原料となるトリプトファンというアミノ酸や、精神を安定させるGABAという成分も含まれているため、精神状態をリラックスさせる効果もあるそうです。
ダイエット効果がスゴイ
ダイエット効果が嬉しい
レジスタントプロテインや食物繊維は、肥満の元となる油分の脂質や脂肪も腸内の老廃物とともに体外へと排出してくれるため、ダイエットにも効果的です。
また、酒粕甘酒に含まれる100種類を超える酵素やアミノ酸は、食べ物を効率よく消化・吸収してくれる作用があるため、太りにくい体質づくりにも適しています。
酒粕甘酒を作るときに白砂糖を多く加えなければカロリーが高くなる心配もなく、健康的に痩せたいという方におすすめです。
米麹の甘酒が持つ効能

「飲む点滴」といわれるのが、米麹の甘酒です。
酒粕甘酒以上の美肌効果
酒粕甘酒以上の美肌効果があります
米麹からできている甘酒に含まれているビタミンB群には、糖質や脂質、たんぱく質の代謝や肌、髪に関わるビタミンであり美容効果が期待できます。
米麹の甘酒には「エルゴチオネイン」という成分も含まれていて、このエルゴチオネインは抗酸化作用があるので、肌の老化を抑制する効果があるそうです。
同じく抗酸化作用があるトマトジュースと同量混ぜて飲むことで、高い老化防止効果が期待できるといわれていますよ♪
疲労回復、栄養補給に最適!
疲労回復や病中、病後の栄養補給には米麹甘酒じゃ
米麹甘酒の作り方は、米麹とお湯(60度ぐらい)で作ります。
麹菌の働きで米のデンプンがブドウ糖やオリゴ糖に分解されて甘みが出ます。
さらにタンパク質は、アミノ酸に分解されて人間に必要な必須アミノ酸やビタミンBが米麹甘酒にはすべて含まれています。
麹菌が米を必要な栄養素に分解してくれていまので、本来なら人間の胃で食べたものを消化して栄養素が作られているのですが、それをしなくていいので甘酒を飲めばすぐに身体に吸収され、疲労回復や病中、病後の栄養補給には最適な飲み物です。
免疫力アップ、便秘解消
免疫力がアップ、便秘解消にも効果が でるのじゃ
米麹甘酒に含まれるブドウ糖やオリゴ糖は、腸内の善玉菌のエサになるので腸内環境が改善されることで免疫細胞が活性化し免疫力がアップしたり、便秘解消にも効果があります。
高血圧の予防、改善
高血圧の予防、改善に良いのか・・・
麹菌がお米のタンパク質を分解する際にできるペプチドという物質が血圧上昇をもたらすACEというホルモンを抑制してくれる効果があります。
朝に米麹甘酒を飲むことで、血圧上昇抑制の効果がより多く期待できます。
お勧めの米麹甘酒の食べ方は、ヨーグルト(プレーンタイプ)+米麹甘酒を1:1です。
甘みを十分に含んだ米粒を入れることで、血管を老けさせない効果が期待できます。
甘酒を飲む時間帯や量は
甘酒はいつ飲めばいいの?飲む量は?
甘酒は、いつ飲んでも効果が期待できますが、飲む時間帯によって期待できる効果が違ってきます。
・朝に甘酒を飲む
甘酒に多く含まれるブドウ糖が脳をしっかり目覚めさせてくれます。
またこれにより代謝がよくなるので、ダイエットにも効果的と考えられます。
・昼に甘酒を飲む
ブドウ糖と糖の代謝を向上させるビタミンB1の相乗効果により、脳の働きが活発になり、集中力がアップしますのでお仕事や勉強の前に飲むのにぴったりです。
・夜に甘酒を飲む
1日で疲れた体を疲労回復。また、ストレスを緩和するGABAと、優しい甘みと香りが心を癒し、体を温めることで安眠効果が期待できます。
甘酒は健康的な飲み物ですが、飲みすぎはダメです。
1回あたり、50~120ml程度が適量といわれています。
また、糖分の摂りすぎを防ぐためにも、1日に飲む量は200ml程度に抑えたほうがいいでしょう。
甘酒は市販品でも大丈夫?
市販品の甘酒には、味を良くしたり日持ちをさせる為に添加剤が使用されています。
しかし、現在市販されている甘酒で問題のある添加剤は入っていないとされています。
どうしても添加剤は嫌という方は、ご自分で作られることをお勧めしますが市販品でも、甘酒の持つ効果は十分にありますので健康には大いに役立ちます。
酒粕甘酒の作り方
米麹甘酒は作るのが難しいと私は思いますので、ここでは酒粕甘酒の作り方を簡単にお伝えします。本当に簡単ですよ。
材料 酒粕200g 水800㏄ 砂糖70g 塩ひとつかみ すりおろし生姜(お好みで)
作り方 鍋に水を入れ沸騰させ、沸騰したら火を止め酒粕を投入、10分くらいそのまま置いて酒粕が柔らかくなり溶けてきたら火をつけて沸かしながら混ぜ砂糖と塩を入れる、仕上げに生姜を入れて完成です。
出来上がったら60℃くらいになるまで冷まして飲みましょう。
まとめ
米麹の甘酒、酒の甘酒ともに健康に良かったりダイエットに効果があったりと「飲む点滴」「飲む美容液」と呼ばれる理由がわかりました。
どちらの甘酒も日本人が昔から主食としてきたお米を発酵させることでできた栄養成分がたっぷり詰まっているものですから、私たち日本人の身体にはぴったりの栄養ドリンクだと思います。
甘酒を美味しく頂いて、美しく健康になりたいものですね。
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