皆さんは乾癬(かんせん)をご存知でしょうか?
芸能人では、道端アンジェリカさんがインスタグラムで告白してテレビなどでも取り上げられました。
そう、乾癬とは一種の病気なんです。
日本では、300人に一人はなっているなんて言われているのですが知らない方の方が多いのも事実です。
実は私も6年ほど前から乾癬、私の場合は尋常性乾癬(じんじょうせいかんせん)にかかっています。
最近は新薬の発表などで以前よりは治療の方法が増え効果も出てきています。
今回は、そんな乾癬について勉強します。
乾癬とは

乾癬は皮膚の炎症症状を伴い慢性の経過をとる病気です。
簡単に言うと、皮膚の表面にかさぶたの様なものができてしまう病気です。
「かんせん」という名前から感染「人から人にうつる」と誤解されやすいのですが、他の人に感染する病気ではありません。
皮膚症状の見た目や現れる場所は人によってさまざまですが、頭皮や髪の生え際、ひじ、ひざなど比較的外からの刺激を受けやすいところに出やすいという傾向があります。
国内の乾癬患者さんは約43万人(おおよそ300人に1人)といわれています。
乳幼児から高齢者まで幅広い年齢層で発症します。
男女比は約2対1で男性に多く、発症年齢は男性では30代と60代、女性では20代と50代が多いようです
乾癬の種類
乾癬はその症状によって5つに分類されています。
- 尋常性乾癬(じんじょうせいかんせん)
- 乾癬性関節炎(かんせんせいかんせつえん)
- 滴状乾癬(てきじょうかんせん)
- 乾癬性紅皮症(かんせんせいこうひしょう)
- 膿疱性乾癬(のうほうせいかんせん)
今回はこの中でも70~80%の方が該当する尋常性乾癬を取り上げます。
私もこの尋常性乾癬と診断されています。
尋常性乾癬 とは

【尋常】とは普通という意味で、乾癬の人の約70〜80%が尋常性乾癬です。
皮膚が赤くなる[紅斑(こうはん)]、皮膚が盛り上がる[浸潤・肥厚(しんじゅん・ひこう)]、銀白色のフケのようなもの[鱗屑(りんせつ)]が付着し、はがれ落ちるなどの症状がみられます。
頭皮や髪の生え際、ひじ、ひざ、おしり、太もも、すねなど外部からの刺激を受けやすい部位でよくみられますが、それ以外の部位にも発疹が出る場合があります。
最初は直径数mm程度の小さな発疹から始まり、次第に乾癬特有の赤く盛り上がった発疹となります。
乾癬では症状が出ていない皮膚に刺激が加わると、その刺激をきっかけに新たな発疹が現れることがあります。
衣服や眼鏡、ベルトなどの刺激によっても起こることがあります。
また、乾癬にかかると40〜80%の方は爪にも乾癬の症状出て、爪が先端から浮き上がって白くみえたり、爪の表面変形したりします。
かゆみは出る方と出ない方が居て、かゆみの程度は人によりさまざまです。
私の場合は頭皮から症状が出始まりました。
乾癬は治るのか
乾癬が皮膚の病気であるのであれば、皮膚科に行き治療をしてもらえば治るのではと普通は考えます。
しかし、残念なことに現在では発症すると治らない病気とされています。
完治はしにくい病気ではありますが、症状を改善し見た目でわからなく出来るまでは現代の医療でも可能となってきています。
乾癬はなぜ発症するのか

乾癬には免疫機能の異常が関わっており、免疫に異常をきたしやすい体質の人に、環境ストレスなどの刺激が加わることで乾癬を発症すると考えられています。
本来、免疫機能は身体を守るシステムであり、細菌やウイルスなどの異物が体内に侵入するのを防いでいます。
しかし、何らかの原因で免疫機能に異常をきたすと、異物ではなく自分自身を攻撃し、炎症を引き起こすようになります。
これを「自己免疫反応」といいます。
乾癬は、免疫に異常をきたしやすい体質の人に、外的な因子(ケガや感染症、ストレスや乾燥などの刺激、食生活)や内的な因子(糖尿病、高脂血症、肥満など)が加わることで発症するのではないかと考えられています。
私の場合は、高脂血症と肥満、そしてタバコが原因ではと診断されました。
乾癬の治療
乾癬の治療について、病院などで行われている治療といわゆる民間治療の自分でできる治療について説明します。
病院での治療
乾癬治療法には、外用療法(塗り薬)、光線療法、内服療法(飲み薬)、注射療法の4種類があります。

それぞれの症状や進行具合によって治療法が変わってきますし、病院によっても違ってきます。
私の場合、まずは近所の皮膚科で診断を受け塗り薬(ステロイド系)から始まりましたが効果があまり出ず、紫外線治療と内服薬治療をした後、注射治療となりました。
注射治療は大きな病院(医大クラス)でないと現在は出来ていないようです。
注射治療の経緯
私の場合、近所の皮膚科から紹介で日赤病院へ
日赤病院にて、点滴治療であるレミケードを投与(この点滴治療は8割~9割の方に効果が出ていたそうです)
このレミケードは病院で1時間くらいかけて点滴します。
約1年間実施しましたが、初期より効果があまり出ず今度は紹介で医大に行くことになる。
医大にて、トレムフィアという注射を実施。
投与後、1週間くらいで全身にあったかさぶたや湿疹が見えなくなり頭皮にあったかさぶたも消えました。
このトレムヒアによる治療を3年ほど継続していましたが、頭皮に若干の発症が見え始めたので新たに新薬であるスキリージの注射に切り替え現在に至っています。
今のところ、皮膚の状態もよく頭のフケも出ていません。
民間療法
民間療法は乾癬にかかった方が必ずと言っていいほど考えることです。
私も病院で、「乾癬は、原因不明で、根本的な治療がない」と言われショックを受けました。
その後、「そんなことはない。治る方法があるはずだ」と、ネットでいろいろと検索をし民間療法を試したことがあります。
民間療法には、漢方、温泉、キノコ、お茶、水などさまざまなものがあります。
ですが、いずれも科学的に効果を検証した研究データがない場合が多いです。
海外の民間療法でよく効くと言われているクリームやシャンプーなどを試したことがあります。
結果は、あまり効果がありませんでした。
同じ乾癬にかかった方でもそれぞれ体質が違い主たる原因も違うために、市販のものでは合う合わないがあるのだと思います。
乾癬の治療の基本は体質改善ですので、普段の少く生活や行動パターンを良く見直していくことが最善の方法だと思います。
ただ、最近では崩れた身体機能を改善する働きを持つCBDオイルが注目を集めています。
CBDオイルとは
CBDオイルは、世界保健機構(WHO)が安全性・効果を正式に認め、いま世界の医療研究の世界でもっとも注目を集めています。
CBDが乾癬に効果があったという研究結果をご紹介します。
研究を行ったコロラド大学医学部 皮膚科准教授であるRobert Dellavalle医師によると、乾癬患者21人にカンナビノイドクリーム(CBDクリーム)を1日に2回、3週間に渡って塗布したところ、21人中8人の患者のかゆみ・掻痒が完全に解消されたそうです。
CBDオイルは乾癬だけでなくアトピーやその他様々な症状に効果があるという研究結果が続々と出てきています。
たくさんある種類の中から国産で安全なサプリメントタイプのCBDオイルをご紹介します。
国産CBDオイルサプリメント「麻の一滴CBD」


ご紹介しました【麻の一滴】ですが、医薬品ではありませんので確実に効くとか効果があるとは言えません。
ですが、現実に服用して乾癬の症状が改善したという方がたくさん居るのも事実です。
購入、服用は自己責任にてお願いします。
乾癬の治療費
乾癬は本当に厄介な病気です。
体中にかさぶたが出来たり赤く腫れあがったり、頭皮からフケのように皮膚がはがれて落ちたりと、人目が気になったり気分が落ち込んだりします。
今回お話しした病院での治療、自分で行う民間療法
間違いないのは病院での治療、それも注射による生物学的製剤の投与です。
ただ、この注射の金額はものすごく高額です。
1回の注射でトレムヒィアで33万円ほど、スキリージは50万円近くします。
ともに高額医療制度が利用できますので自己負担は4万から7万円くらいです。
これを2か月か3か月毎に打ちます。
私も今までは2か月に一度5万円弱を払っていました。
今はスキリージに変えたので3か月に一度5万円弱の支払いです。
これ、結構きつい出費です。
民間療法で【麻の一滴】を使った場合ですと、1か月分で約7,000円です。
この差をどう考えるかは、あなたにお任せします。
まとめ
乾癬は300人に一人がなっていると言われています。
これを読んだ方の中にも乾癬の方は多いと思います。
人に相談ができない、銭湯に行けない、温泉には行けない、プールもいけない、夏でも長袖長ズボンは必須、人前に行けないなど
この様な方の気持ちを私はよくわかります。
乾癬になってはじめてわかる気持ちだと思います。
病院で原因不明と言われても、色んな研究がされ新薬もどんどん出てきています。
また、ご紹介したCBDオイルのように日本では知らない方が多いけど世界では既に認められているものもあります。
乾癬だからと落ち込む前に、少しでも良くなるように手を打ち、完治に向けて頑張りましょう。
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